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2022年 当社の年賀状シールのご紹介

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

ここ数年、当社の定番となってきました年賀状の裏面のシール装飾ですが、

いつもその時々で当社にとって旬だった技術やサービスをてんこもりに盛り込んだ仕様を作っております。

今年も趣向を凝らした仕様で製作しましたので詳細をご紹介致します!

2021年を振り返ると、一年を通じて「箔表現にこだわった仕事が多かった」ということになりまして、

箔を際立たせる仕様に致しました。

※是非お手元に年賀状がございましたら、ルーペをご準備の上ご覧くださいませ。

今回は色々ネタバレしやすい仕様になっていますので、サクッと印刷仕様からご紹介致します。

原紙:リンテック グロス PW 8R + マルウ接着 マットPP

印刷色:オフセット4色カラー

特殊加工:箔押し

以上になります。

何か仕様だけ見ると良くある仕様ですよね。

これを当社がこじらせて解釈してものづくりした、と。

それでは早速工程の順を追ってご紹介していきます。

印刷デザインはこんな感じです。

「なんだよ、カラーじゃなくて黒だけで印刷してるじゃん。」と思われますよね。

実はこれ、立派な4色カラーなのです。

これをルーペで覗きますとこんな感じになります。

いかがでしょうか。青、赤、黄、黒の点で構成されているのが分かって頂けますでしょうか?

グレーをフルカラーで印刷して表現しているんです。

グレーは普通に黒のドットだけで表現されるものと特色グレーで印刷する表現方法が一般的ですが、

黒だけの表現ですと非常にのっぺりとしたグレートーンになってしまいます。

フルカラーのグレートーンは折り重なった色調で構成されているので非常に階調と奥行き感が出てきます。

(実はこのデザイン、当社のデザイナーが作った時は普通のカラーだったのですが、

 当社社長が「箔を際立たせたいからフルカラーのグレーにしようよ」と言ったことで、

 CMYKのフルカラーをわざわざRGBに置き換えてからグレートーンにし、

 もう一度CMYKのカラーモードに戻すことでワザとデータエラーを起こしているような状態にさせて製版しています。)

ただ、フルカラーグレーの難しいところは、この点の重なり(印刷見当)がドット一つでもズレてしまうと、

1枚毎に青っぽかったり赤っぽかったりするグレーに色調がうつろってしまうため、大変高度な印刷見当精度を求められること。

今回は見当精度をを高く再現できたため、全て同じ色調で表現が出来ています。

肝心要の文字情報については、念の為K100でデータ処理をしております。

このやっかいな印刷を終えた状態で、マットラミネートを施していきます。

紙のグロス感は原反端の光沢反射でお分かり頂けると思いますが、箔表現をより際立たせるために箔押しの前にマットPPをラミネートしました。

※箔の腐食や擦過ダメージによるトラブルが起こりやすいため、一般的には箔押しはラミネートの下に入れる仕様です。

マットPPを貼ると、印刷もググッと深みが出てきますね。

2021年はマットラミネートが高価格帯商材を中心に採用されたような印象もありました。。

そして、このマットPPの上に4色の箔を押していきます。

色目はウイスキーブラウン、赤、ツヤ銀、3号金です。

これを2度通しによって加工していきます。

まず2022年の文字とシャドウの効果を表現する2色箔押しを。

かなり立体的で視覚効果の高い表現が出来たように思います。

そして次の工程で謹賀新年と干支の虎を押していきます。

ボケてて良く分かりませんね。。。

完成図はコチラになります。

当社のeロゴも箔押し。細い抜き線が多い繊細な柄ですが、綺麗に箔も抜き切れていたと思います。

実は虎の目の部分も箔を切り替え。黒目部分のみツヤ銀箔になっています。

今年も色々とこだわりを盛り込んだ一枚が完成となりました。

さて!これより2022年の仕事初めがスタート!

本年も皆様のこだわりのラベルを大分県別府市からお届けしていきたいと思います!

また一年、どうぞ宜しくお願い申し上げます!!!



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