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「デザインのひきだし49」〜No.1 オファーは突然に〜


2023年久しぶりに新入社員を迎えることになり、社内にソワソワした雰囲気が漂う中・・・突如ホームページに1件の問い合わせが舞い込んだ・・・




これは、かの有名な株式会社グラフィック社・・・!?
しかも、デザインのひきだし編集部から!???

あまりのビッグネームにざわつく社員一同。
「デザインのひきだし49」〜グッズ大全本誌が一番つくりたいグッズを徹底紹介〜のとじ込み付録に御社のシールを出してみませんか?というオファーだった。早速サンプルを送り、後日編集長とオンラインで打ち合わせが決まった。


当社が想定していたよりサンプルを高く評価いただき、シール印刷のことや当社ができること、面白い材料やデザインのひきだしの企画にハマりそうな付録案のアイデアは膨らみに膨らんだ。その中から絞り込み最終的に以下の3つの付録製作を担当することに。


①フラット箔押しシール
通常箔押しは版で押した跡がくっきり残るほど圧が加えられていることが多い。当社では箔押しは転写技術として認識しており、裏面にほとんど加圧の跡が見受けられないことを評価された。

②ポストカードシール
剥離紙に印刷ができる技術を評価され、剥離紙を宛名面に見立てて印刷。裏面にシールがついているポストカードを製作することに。

③両面シール
窓やアクリル板などに貼った際に、接着面と表面で違うデザインを表現できることが評価された。今回の仕様では、どちらの面から見ても裏側のデザインが透けない使用設計に。



打ち合わせを終え、夢心地で一息ついていると編集長から一通のメールが。



『御社でできることが想像以上に大きく、大変刺激を受けました。』



(ありがとーーーございますっっっ!!!)


『ところで、表紙についてのご相談もお願いできればと思っております。』



(え・・・?)



『仕上がり寸法は263×330mm。表紙のシール自体はコート紙に表裏印刷し、セパレーターフィルムを貼り合わせ、その上にコートタックCMYK等の印刷、ハーフカットを入れたものを表紙にしたいです。シールとして楽しみ、剥がしても別のイラストが出てくるという表紙になれば面白いと思いました。ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。』





編集部からオファーされた表紙の仕上がり寸法は、シールの印刷機の許容範囲を大きく上回るサイズ感。カタログ値に縛られまいと機械メーカーまで巻き込んで試行錯誤を繰り返すも敢え無く撃沈・・・。今回のオファーは諦めるしか無いと思ったその時一筋のヒラメキが・・・

もしかしたら加工機ならイケるかも!とダメ元で寸法入力をすると、入った!!動作テストも良好。
当社でやれるとしたら箔押しであれば作れそうですがいかがでしょうか?と、編集長に返信したところやや戸惑われつつも了解をいただくことになったのだ。

そして数日後、データ入稿・・・


_人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> なんじゃこりゃ〜〜〜〜〜!!!
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄



_人人人人人人人人人人人人人人人_
  デ カ い ッ ッ ッ 
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄


付録のイラストレーターさんなんて100%ORANGEさんに黒田潔さんに中澤耕平さん・・・
なんだよ・・・憧れの人ばかりじゃないか・・・


愛読者歴10年以上の社長はこの千載一隅のチャンスをのがしてなるものかと鼻息を荒くする一方、製造技術者は不安で震えている・・・。互いに仕事が夢に出てくる日々が始まったのであった。

ともあれ現実的な製作を進めるにあたり、製版会社と刃型メーカーに相談することに。

「今度デザインのひきだしの表紙をシールで作ることになりまして・・・」と持ちかけると、両メーカーとも「なんそれスゴいやん!!!」とノリノリで承諾。

かくして、前代未聞のシール印刷会社によるデザインのひきだし表紙製作プロジェクトは始まったのであった・・・。






つづく


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シール印刷の製作事例や製作の裏側をご紹介します。