FACTORY NEWS 〜メタルハライドランプ編〜
ネタ探しで現場に足を運んでみると、いつも走り回っていろんな作業をこなしている工場長がうずくまって何やら面白そうなことをしているのを発見!工場長に近づき声をかけてみる。
広報「今、何してるんですか?」
工場長「凸版間欠輪転機(CL-220)のメタルハライドランプ(UVランプ)を修理しようと思ってな」
メタルハライドランプ(以下:メタハラ)はインキを乾かすUVランプである。(今回の設備はウシオ電機株式会社 製!)UVを出すための制御装置で、シール印刷には欠かせない代物です!
メタルハライドランプ…ちょっとラジカセみたいで可愛いやん…とふわふわした感想を抱きつつ、工場長に質問してみることに。
広報「外見では分からないですけどどこの部品が悪くなったんですか?」
工場長「ブレーカーの接触が悪くなったけん交換するんよ。前使ってたUVランプのを外して付け替えるんよ。」
「これって取れるもんなんですか!?」とびっくり。工場長は「いや分からん(笑)」と笑い飛ばすも、謎の自信が垣間見える。数々の修理をこなしてきた猛者ならではの風格…。。。
工場長は使えそうなものは何でも取っておいて、設備やパーツごとに分類して倉庫に保管している。今回は旧型の電源ボックスをストックから引っ張り出して、ブレーカー周辺部品を移植するという狙いのようだ・・・。
片方の電源ボックスは色んなところにホコリがついていたのでお気持ちばかりのお手伝いでホコリを指で拭う。貼り付いたホコリからかなり古いもののように感じた。
広報「これ、結構な年代物ですか?」
工場長「これは〜…結構古いなあ、新しいブレーカーとはスイッチの硬さが全く違うけん、触り比べてみ。」
グッ…グググッッッ…動かない…
人差し指に自分なりに力を込めてみたものの新しいブレーカースイッチは到底動かない硬さ。こんな硬いスイッチがあるなんて。。。完全にナメてたわ。
気持ちを新たに親指で力いっぱい押して見ると、ようやくバチンッとレバーが下りた。ちょっとした達成感。
古い方のブレーカーは人差し指でも簡単に切り替わった。相当回数ONとOFFを切り替えられてきたんだなぁ。。。
工場長「まぁ、新しいのと古いのじゃ、ちょっとした仕様の違いはあると思うけど動かんかったらその時はその時やから大丈夫!ガハハ」
笑いながら丁寧に教えてくれる工場長を横目に広報は電源ボックスの中を覗いてみる。
うわああ・・・・
(こんなにゴチャゴチャ詰まっていると、何が何やら全然分からない・・・)
広報「ちなみに、工場長はこれがどこの部品なのか分かるんですか?」
工場長「いや、俺にも全く分からん(笑)だけど、何となくそれぞれの機能は想像できるし、とりあえずやってみないと分かることも分からんけん、やってみよう精神やな。上手く行かんかったら、上手く行かんでいい。」
そう言うと工場長は早速機械をいじり始めた。
広報「工場長がものを修理するモチベーションはどこから来てるんですか?」
工場長「何を修理するにしても費用がかかるけん、できる限り自分で修理したほうがコストカットにつながる。修理と言うか・・・交換が必要な部品まで順番に外して、交換したら外した順番を遡りながら付けているだけやなあ。もちろん失敗したこともあるけどな(笑)」
挑戦的な工場長、なんか素敵や。。。
一人一人が自分ごととして考えること、物を大切に使う大切さを学ばされました。
今日も良き学びを得た新人広報なのでしたっ!