デザインのひきだし50号 〜当社サンプル仕様のご紹介〜
印刷・デザイン関係者にファンの多い「デザインのひきだし」は、今回で遂に創刊50号!恐れ多くもこの大きな節目に当社もサンプルを提供させていただけることに!この記事では当社提供サンプルについて深掘りしていきます。是非本誌の綴じ込みサンプルをお手元においてご覧くださいませ!
デザインのひきだし50号のテーマは「得意な印刷・加工技術の紹介」。得意な印刷・加工技術を絞るのは本当に難しく悩みに悩んだのですが…シール専門業者らしさを出すために高精細な印刷と複合抜き加工を組み合わせた1枚に致しました!
デザインのコンセプトは50号の節目を全力でお祝いする!として、誰もが大好きなシールという商材の特性を活かすために「愛くるしい宇宙怪獣」をつくりました(広報オリジナルデザイン)。
宇宙怪獣はリアルな質感が現れるよう、輪郭線で縁取るのではなく毛を1本1本手書きで描き込むことで作り上げています(制作期間5日)。
細かい毛の質感を表現するために今回は『Fairdot2』というAM/FMの網の良い所を合わせた網点で表現することに致しました。
通常のオフセット印刷はAMスクリーン(175線)が用いられます。一般的な階調表現で特に問題は無いのですが、時に絵柄との干渉によってモアレが発生してしまうことがあります。FMスクリーンは細かな網点表現を得意とする反面ベタ面がザラついて見える性質があります。『Fairdot2』は、このAM/FMそれぞれの長所だけを取り出した、ハイブリッド方式による画期的な網点です。繊細な表現を得意とするだけに、見当合わせや水の調整といった印刷技術のレベルによって差が出やすくなります。
シールとしての面白さやワクワク感を50号お祝いの気持ちと共にお届けするべく、Fairdot2の性能を活かして様々な表現を盛り込んでみました。以下にその詳細をご紹介致します。
抜き加工ではシールの可能性を感じて頂ける複合抜き加工を施しました。
通常のシール形状の抜き加工に加え、剥離紙面にも裏から刃物で抜き加工を施しています。
シールを剥がすと部分的に剥離紙が残り、コーナーポケットとして使用できるように設計しました。シールには糊をニスで部分的に無効化してしまう糊殺しという技法がありますが、このように剥離紙を部分的に残すことによって、くっつかない部分を作ることもできます。
いかがでしたでしょうか?
当社のサンプルを通じて読者の皆様と50号の喜びを少しでも分かち合えたら本望です!
デザインから製品ができあがるまでのストーリーも以下の記事で掲載しておりますので、合わせてご覧下さいませ〜!