シールのプロが教える!〜オーバーラップ印刷〜
こんにちは、エイコー印刷の広報担当、谷山です。
いつも当社のHPやSNSをご覧いただきありがとうございます!
この度ブログコンテンツの新シリーズとして「シールのプロが教える!〇〇」というシリーズを始めることになりました!皆様がシール作りたいなぁ…と思ったときにお役立て頂ける情報をご紹介していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します!
第一回目となる今回は、谷山が工場で見つけた摩訶不思議な印刷方法についてご紹介していきたいと思います。
それでは早速、現物のご紹介を・・・
一見、可愛らしい普通のカードみたいに見えますよね?
実はこれ部分的にシールになっていて・・・
重なっている部分のシールを剥がすと別のイラストが登場します。しかも、重なっている透明のシールが貼られている状態でも下のイラストはほとんど透けていない状態になっています。
当社のHPのスタッフブログでご紹介しているカード型積層ラベルをご覧頂き「こんな仕掛けが入ったカード型シールを作りたい!」とお問い合わせをして下さりました。
ご紹介している製作事例は下地にフルカラーで印刷、重ねて貼り合わせている透明シールは下地の色を生かした仕様だったのですが、今回は背面に描かれたイラストを隠蔽するという異なる課題がありました。
下地のイラストを隠蔽するために採用されたのが、今回ご紹介する印刷技術「オーバーラップ印刷」になります。簡単に、図にしてみましたので下記をご覧ください。
図解の通り「オーバーラップ」とは、ピッチ数を2倍にして大きく印刷量を送り、同一版上で色を重ねて印刷することを指します。特に白印刷や特色ベタ印刷で多く用いられる技法で、高い隠蔽性や滑らかなベタ印刷を表現できます。今回は通常の2回重ねるオーバーラップでは下のイラストを隠蔽できなかったため、当社でも初めての挑戦となった白2回+白2回+CMYKという仕様になりました。
機械の特性上、送りピッチには制限があり1つのユニットで印刷できるサイズは限られていますが、大きなサイズの場合は2つのユニットを使った白+白+CMYKという印刷であればご対応可能です!(これでも結構隠蔽性はあると思います。)
「こんな仕様のシールが作りたい、でも印刷の知識が無い・・・」という方がいらっしゃいましたら、是非当社にご相談下さい!お客様のデザイン仕様に最適な印刷方式や、使用用途にあった材料選定などしっかりとご提案いたします。
印刷方式を知ることによってデザインの幅もグッと広がると思います。今後もシール・ラベル印刷のプロとして、色々情報を発信していきますのでよろしくお願いします!
それでは今回はこの辺で。