全抜き・半抜きの同時抜き加工技術
「こんなドーナツ状のシール作れませんか?」と、以下のような形状のリクエストを頂きました。
簡単に言うと、濃い青の部分のシールが欲しくて、中のいらないシールは取り除いて欲しいということ
内側の不要部が残った状態でドーナツ状のシールを剥がそうとすると・・・
こんな風にいらない部分がついてきて、糊面同士が接着してしまいます。
これは、シールを刃物で抜いた時には切れている糊が時間とともにじわりとくっついてしまうために起こる現象なのです。
業界用語では糊が手を繋ぐと呼ばれる状態。
毎回こんな具合に不要部がついてきてしまうのは作業効率が非常に悪いですし、
強力にくっついたシール同士を剥がすとドーナツ形状が変形してしまう。
ということで、不要部を取り除きたい。
そこで当社は中の不要部を抜き落とすことにしました。
中は完全にくり抜かれてシールだけになっています。
実際の加工方法についてはご覧頂けませんが、イメージを以下の動画にてご紹介しています。雰囲気だけでもご覧頂けましたら嬉しいです。
今回独自の加工法の開発に成功したおかげで、結構なスピード感で生産出来ています。
よりご利用頂きやすい仕様のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせ頂けましたら幸いです!
【このシールの構成】
原紙1:ユポ80 溶剤強粘
原紙2:PVC100 溶剤強粘
加工詳細:原紙1と原紙2を貼合しながら同一刃型にてコンビネーション抜き(ワンパス加工)